2023年12月30日土曜日

まつもと子ども留学の再スタート(メニュー)「自己紹介→プロジェクト 」(第1稿)(23.12.30)

 『表題』新保養プロジェクト

◆はじめに
まつもと子ども留学基金は、2011年3月の福島原発事故をきっかけに松本市で作られたNPO法人です。2013年8月からスタートし今年で10年目です。
ひとたび原発事故が発生すると、それは従来の自然災害とは異なり、その影響は事故直後にとどまらず、私たちに長期にわたる未曾有の影響をもたらします。日本が過去に経験したことがないこの過酷な現実から目をそむけず、できることなら何でもやろうと、2014年から、汚染地に住む子どもたちの留学事業を行って来ました。

◆保養の発見
2020年3月に留学生が卒業したあと、ここ3年間はコロナ禍の中で、2011年以来日本で一般に行なわれてきた保養のスタイル(キャンプなどの自然体験)とは異なる、チェルノブイリ事故後の保養をモデルにした新しいスタイルの保養事業を模索して来ました。その模索の中で明確になったのが、健康回復にとって最も基本となる呼吸(息)・食べる(食)・からだを動かす(動)・思う(想)のバランスを整えて、「食事・運動・芸術・休養」を統合した次の3つの保養事業です。
①.キャンプなどの「自然体験型」の保養に加えて、
②.原発事故などに起因する心と身体の不調を「温熱手当て」や「よもぎ蒸しサウナ」などで取り戻す「養生型」保養を柱とし、
③.心の変調を整え、シンセサイザーやオルゴールの音楽などにより心に栄養を与えるいわゆる「芸術型」の保養を追加。

◆人権の発見
その中で、私たちはもう1つの発見をしました。それは私たちが発見した保養とは本来、市民ひとりひとりが自分の命の主人公になるために不可欠なものだ、ということです。保養とは、原発事故直後に恵みや施しとして与えられるものではなく、いつでもどこでも人間として大切されることすなわち人権の行使です。保養は本来公共事業であり、国家が果すべき社会福祉事業なのです。
しかし。2011年以降に実施されている保養は国の公共事業として行われることはありません。
今は志を持った複数の個人で、新たに発見した保養事業を運営していますが、それと並行して、新たに発見したコンセプト(人権の行使としての保養)が日本社会で承認されるように、これに向けて取り組んで参る積りです。

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