第Ⅲ期「批評空間」創刊号
その半年余り後、編集者であり代表者でもあった内藤裕治氏が病に倒れ、翌5月19日、無念にも逝去されたため、同社も解散を余儀なくされました(解散の辞は->こちら)。
以下は、短い期間ながらも、生産協同組合(書き手と編集者たちのアソシエーション)をめざして設立と運営にあたった批評空間社の記録です。
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1、生産協同組合としての批評空間社の理念
一言で、それは「自由で平等な生産者同士のアソシエーション」です。つまり、「他者を単なる手段としてのみならず、目的(自由な主体)として扱う」(カント)ということです。それは、通常、組織の内部の問題として考えてしまいますが、実はそれだけでは足りず、もうひとつの次元、組織の外部との関係も問題にしなければなりません。なぜなら、たとえ組織内部において自由平等が確保されたとしても、外部との関係であたかも植民地のような隷属関係を強いられるようでは、その自由平等も絵に描いた餅に終わるからです。つまり、自由平等の理念は、次の2つの面において確保されなければならないのです。
では、1の理念を実現するために、どのような仕組みを採用したかというと、下の図のように、2つのタイプの株主(出資者)から構成されました。ひとつは、批評空間社を協同で運営していく「協同生産者」たちという株主、もうひとつは、批評空間社に投資するために設立された有限責任の投資組合(正式名称:批評空間投資事業有限責任組合)という株主です。
なぜ、このようなやや込み入った仕組みを採用したのか。それは上に述べた「理念と現実との折り合いを付けるため」です。その具体的な意味については、以下の説明を参照。
◎市民の起業のために―出版社批評空間社の起業の検討1―(5.19/03)
ーー> PDFファイル ワードファイル
3、 出版社批評空間社の起業の具体的内容1(7.2/03)
以下は、批評空間社の設立の実際を書面を添付しながら詳述したもの。





4、出版社批評空間社の起業の具体的内容2(7.4/03)
以下は、批評空間社の設立手続を担当した内藤裕治氏と柳原敏夫との間で、設立手続きをめぐってメールでやり取りをした記録。




5、 市民の起業のために――出版社批評空間社の起業の検討――(6.21/03)



参考:
批評空間社の会社及び投資組合の設立について
批評空間(ウィキペディア)
柄谷行人公式サイト 著作年譜 1996-
◆2つの組織の概要
批評空間投資事業有限責任組合
